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犬レストスピラ感染症についてご存じでしょうか?

こんにちは!

愛玩動物看護師の菅野(かんの)です🐱

今日は先日の犬の混合ワクチンのブログで出てきた「犬レプトスピラ感染症」についてまとめました! 
 
 

犬レプトスピラ感染症ってどんな病気?

 
 

•ワイル病、秋やみなどに代表されるレプトスピラ症(leptospirosis)は、病原性レプトスピラ感染に起因する人獣共通の細菌(スピロヘータ)感染症です!

 
写真 
※スピロヘータ…らせん状の形態をしたグラム陰性細菌

 
 
死亡率が高く、2,3日以内に死亡することもあります!

 
 
•250種類の型があり、「カニコーラ型」 「イクテロヘモラジー型」 「グリッポチフォーサ型」 「ポモナ型」を含む7種類の型に感染した場合は、届出が義務づけられています。

 
 

感染経路】 

•感染経路は、保菌動物(主にネズミ※)の尿に汚染された水(川)や土を介して、経皮的、経口的に感染します。

※ネズミは保菌動物になった場合、生涯菌を排出し続けます!🐀🐁

 
 

•大雨や台風による洪水の後に、汚染された水や土壌が広範囲に流出し、感染のリスクが高くなるので、人も犬もともに8〜11月の夏から秋にかけて発生が多くなる傾向にあります。

 
  
 

災害時は廃棄物の回収困難があることから衛生環境を保つことが難しく、感染源となるネズミの増加により感染機会の増加が懸念されています。

 
 

症状

   

•主な症状

 発熱・黄疸 

 歯肉からの出血 

 筋肉痛

 脱水症状からの尿毒症

 腎臓疾患

 肝臓疾患

 
 

•犬レプトスピラ感染症の約15年の届出件は1051件。全国で発生しており、高温多湿の九州、関西は要注意です。

 
 

人のレプトスピラ症は1970年代前半までは年間50名以上の死亡例が報告されていましたが、近年では衛生環境の向上などにより患者数(死亡者数)は著しく減少しています。

しかしながら、現在でも散発的な発生は各地で認められています。

 
 

•犬のレプトスピラ症は感染していても症状がなく、尿中に菌を排出することがあるため、他の犬や人への感染源となるので注意が必要となります。

犬のレプトスピラ症の予防には、一年に一度のワクチン接種が有効とされています!!

 
 

特にワクチン接触が推奨される犬は・・・
  
 
・田畑や野山、河川敷などが散歩コース🏔
・キャンプやアウトドアレジャーにご家族と一緒に行く⛺
・他の犬とふれあう可能性があるドッグランで遊ぶ機会が多い🐕

 
 

ワクチン接種や環境衛生に気をつけることは、愛犬のみならず、ご家族の健康や暮らしの安心安全に繋がることが期待できます!

 
 

犬のレプトスピラ症の予防を希望されるようでしたら、当院に気軽にご相談ください👩‍⚕️

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