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防災シリーズ②避難時に必要なもの

こんにちは!動物看護師の菅野です🙋‍♀️

今回は「避難時に必要なもの」についてまとめました。

災害が起き自宅が安全であるならば、「在宅避難」という選択肢があります。

動物たちにとっては避難所に行くより、自宅に留まる在宅避難の方がふさわしいことも多くあります。

しかし、自宅で安全な生活ができない場合は安全な場所に避難をしてください。

避難すると言っても、避難所だけが避難する場所ではないということがポイントです。

避難所に限らず安全な場所に行きましょう。

その際はペットも一緒に避難をします(同行避難)。

避難先にはペットのお世話をするグッツはもちろんありません。

自分たちで避難先での飼養できるような持ち物の準備が必要です。

優先度①動物の健康や命に関わるもの

⬜︎療法食、薬

⬜︎ペットフード、水(最低5日分)

⬜︎食器

⬜︎首輪、ハーネス、リード(伸びない物)

⬜︎ペットシーツ

⬜︎排泄物の処理用具

⬜︎トイレ用品(猫の場合、使い慣れた猫砂、使用済みの一部)

⬜︎キャリーバックやケージ

⬜︎うちの子に絶対に必要だと思うもの

 

持病がありお薬を飲んでいる場合は、1週間くらいのお薬を余分に処方してもらえるか獣医師に相談し、もしもの際に困らないようにしておきましょう。

お水は軟水です。

お水には「ペット用」と記載しておくとトラブルを防げます。

人間の方に満足に水が行き渡らない場合、ペットのために持ってきた水なのに物資をペットに優先していると思われることがあるそうです。

排泄物を入れるうんち袋は、中身の臭いが漏れにくい商品を選ぶといいと思います。

一緒に避難所に行きます(同行避難)が、同じ部屋で生活できるパターンは稀です。

多くは人間の避難する場所とは別の場所に動物たちの避難所を作ることがほとんどです。

動物が苦手な人やアレルギーがある人なども避難所にはやってくるので、基本的に動物たちの飼養スペースは屋外になることが多いです。

その際、動物を留置するケージが必要となります。

持ち出せる折り畳みケージやクレートなどを用意しておきましょう

大型犬の場合は、動かないものにリードで繋ぎ係留する場合が多くあります。

避難所によっては受け入れが難しい場合もありますので、預けられる先を考えておくことをおすすめします。

避難の方法は他にもいくつかありますので、それはまた後日お話しします。

優先度②情報

⬜︎飼い主の連絡先、緊急連絡先、預け先の情報

⬜︎ペットの写真

⬜︎ワクチン接種状況、寄生虫予防と駆虫の有無、既往歴、投薬内容、かかりつけ動物病院の情報

 

飼い主の連絡先はもちろんのこと、飼い主に繋がらなかった場合の緊急連絡先やもしもの時の預け先の情報をわかるようにしておきましょう。

避難所でケージにつけておくと、ペットに何かあった際に気付いた人が連絡をしてくれる可能性があります。

その子の写真とプロフィールも載せておくといいと思います。

ペットと一緒に写っている写真も手元に持っておくようにしましょう。

家族である証明になります。

ワクチン接種状況、寄生虫予防と駆虫の有無、既往歴、投薬内容、かかりつけ動物病院の情報もまとめておきましょう。

優先度③ペット用品

⬜︎タオル、ブラシ

⬜︎ウェットタオルや清浄綿

⬜︎ビニール袋

⬜︎お気に入りのおもちゃ等

⬜︎洗濯ネット(猫)

⬜︎ガムテープ、油性マジック

⬜︎ブルーシート

衛生を保つためのタオル、ブラシ、ウエットタオルや清浄綿、汚れた物を入れるビニール袋も必要です。

慣れない環境でパニックになる可能性もあるので、ねこちゃんは洗濯ネットも用意しておくといいでしょう。

パニックを起こし逃げてしまうなんてことがないように、一緒に避難してくる際は、ねこちゃんを洗濯ネットに入れてからキャリーバックに入れて避難してくると良いかと思います。

ガムテープと油性マジックは何かと役に立ちます。ガムテープにマジックで情報を書いてケージに貼ったり、段ボールなどがあったら情報を書いた看板など作れるかもしれません。

人が近寄ると吠えたり、噛み付く恐れがあったり、とても怖がりだったり…ペットの安全を守るために必ずケージにはその子の性格を書いておくようにしましょう。

避難所は現場復帰が原則となります。

飼養場所の下に敷いておくと現場復帰が楽になるので、ブルーシートはおすすめです。

備えあれば憂いなし!

人間の防災グッツと一緒にペットの防災グッツも揃えてみてはいかがでしょうか?

以前のブログでもお話ししましたが、私は災害支援動物危機管理士®を取得し、動物支援ナースの隊員として活動を始めています🔰

活動先の動物支援ナースでは「マイ・タイムライン ひととペットの防災手帳」を作成しております。

定期的に手帳記入ワークショップを開催しておりますので、ペットのための防災手帳にご興味のある方はこちらをご覧ください

https://vnat.bitter.jp/mytimeline_medicine_book/

いつか当院でも手帳記入ワークショップを開催しようかと考え中ではあります!

その際はまたお知らせしますね♪ 

また、武蔵野市ではペット防災相談を実施中です。

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当院でも実施していますので、武蔵野市にお住まいの方はこの機会にぜひ相談ください。

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